仮想通貨シンボル(XYM)の魅力の一つであるハーベストについて、できるだけ簡単に説明します。
シンボル(XYM)ハーベストの仕組み解説
シンボルブロックチェーンは、ノード、というコンピュータで動いています。
シンボルを誰かが使うとネットワーク使用手数料が発生し、その手数料分のXYMがランダムにノード運営者、または委任ハーベスターに分配されます。
シンボルの場合これが1日に2880回行われておりその仕組みを、ハーベスト、と呼んでいます。
現在、実際のハーベスト報酬の中身は「手数料+インフレ報酬」となっています。
インフレ報酬については後ほど説明します。
ノード運営者と委任ハーベスト
ノードはシンボルブロックチェーンを動かすのに不可欠な存在であり、世界中に散らばって存在しています。
ブロックチェーンが安定して稼働できるのは、このノード達が働いているから。
その働きの報酬としてノード運営者はXYMを貰える(ハーベストする)のですが、シンボルの面白い仕組みとして「委任ハーベスト」というものがあります。
これはノードを運営していなくても「ノードに委任する」という形を取ってハーベストに参加することができる、というものです。
もし委任ハーベスターにハーベストが来た場合、25%を委任手数料としてノード運営者に支払う必要がありますが、ノード運営費やノードを建てる技術などが一切必要なく、最低1万XYMとシンボルウォレットを持っていれば誰でも無料で参加できます。
これはシンボルネットワークに参加する敷居を、かなり低くすることに成功しています。
少しポイント。
ノード運営をする多くの場合、運営者はPCなどを起動しっぱなしにする必要があるのですが、委任ハーベストの場合は一度設定したらPCの電源は切っていいですし、あとは放ったらかしで特に問題ありません。注意点は後述します。
ノード運営者と委任ハーベスターの報酬の違い
仮にブロック報酬が100XYMの場合、インターネットシンクと呼ばれる場所に5%徴収され、残りの95XYMがハーベスト報酬としてノード運営者もしくは委任ハーベスターに分配されます。
ノード運営者がこれを受け取る場合、95XYMゲット。
委任ハーベスターがこれを受け取る場合、71.25XYMゲットで、委任先のノードへ23.75XYM(報酬の25%)を委任手数料として支払います。
例えるならノードとは地主のようなもので、そこに委任するというのはそのノードの土地を借りて畑を耕すこと、ともいえます。
ハーベストの確率とインポータンス
1日に2880回行われるハーベストですが、その報酬はランダム、抽選のような仕組みになっています。
そしてその抽選により当たりやすくするに、自身のアカウントのインポータンス値をあげる必要があります。
XYM保有量(95%)+アクティビティ(5%)=インポータンス値
XYM保有量はそのままの意味で、あなたがどれだけのXYMを持っているのか、ということ。
アクティビティは例えばシンボルを使ったアプリやソフトウェアを作って、手数料を多く支払っているアカウントに対して与えられるものです。
現状、アクティビティに関しては影響力がまだハッキリとしておらず、ほぼ「保有量=インポータンス」という認識でいいと思います。
実際にハーベストを1年以上続けてわかった、ハーベスト確率。
ハーベスト参加資格の最少額1万XYMで2、3ヶ月に1回。約60万XYMでほぼ毎日。
ハッキリと分かっている訳ではないのですが、大体これくらい。
参考までに僕のノードの状態はこんな感じです。
https://symbol-tools.com/symbolTools/view/tool/nodeDetails.html?inputHostName=xym157.allnodes.me
ただ、もしこの先ハーベストの参加者がどんどん増えるなら、残念ながらインポータンスが低い方々はどんどんハーベストの成功確率が低くなっていく計算になります。
1万XYMだと年に何回か…なんてことになるかもしれませんが、そもそも委任ハーベストなら運営費は無料、一度設定したらあとは放置なので気長に待つのが一番。
そして仮にそうなったとしても、シンボルがアチコチで使われXYMの価格が上がっていれば一回が大きな報酬になります。
例えば1XYM=100円、報酬が300XYMだとしたら、一回で3万貰えます。
ポイントは1万XYMを買ったこと以外は何もしていない、ということです。
完全なる不労働所得。もちろんXYMを売りたくなったら委任はすぐ解除できます。
20万XYM以下のアカウントはインポータンスがほんの少し、高くなる仕様になっています。
これはシンボルの「富の再配分」という理念に基づいた設計であり、「資金が少ない人にもちゃんとチャンスを与えたい」というコア開発者達の粋な計らいを感じます。
最初はあらかじめ報酬が入っている、インフレ報酬
インフレ報酬とはざっくり言うと「最初の方はまだ誰もシンボルを使ってなくて報酬も少ないだろうから、あらかじめ報酬としてXYM入れとくね!」というようなもので、100年くらいかけて0になります。
こちらに、だい(@ishidad2)さんがインフレ報酬早見表を作って下さいました。リンク先で下にスクロールしていけば、インフレ報酬が徐々に減る様子が分かると思います。
https://quest.nodes-xym.work/harvest/decrease
現在、ハーベストで貰えるブロック報酬の中身は「ネットワーク手数料+インフレ報酬」で出来ています。
シンボルが世の中で使われネットワーク手数料がバンバン飛ぶようになれば、インフレ報酬の減少を気にしないで済むようになります。
委任ハーベスト設定方法 PC&モバイル
シンボルウォレットはPCとモバイル、どちらでも設定が可能です。
一見難しそうに見えますが、指示通りにやればOK。特にモバイルは超簡単に設定できます。
PC、デスクトップ版ウォレットのやり方はこちら。
モバイルはこちらです。
!初心者の方を狙った詐欺にお気を付けください!
ハーベストの設定時に、アグリゲートトランザクションを送りつけ、署名をさせる詐欺行為が見つかっています。身に覚えのないトランザクションには絶対に署名を行わないでください。署名を行ってしまうと資産を奪われてしまします。
トランザクションの内容は必ず確認してください。
委任ハーベストの注意点
運営費無料、設定したら後は放置で勝手に資産が増えていく…。
良いこと尽くしのような委任ハーベストですが、注意点があります。
インポータンスが低いと追い出されることがある
100人まで委任可能なノード、10人まで委任可能なノードなど、それぞれノードには委任限度数というものがあります。
例えば10人しか入れないノードに11人目が入ってきた時、インポータンスが低いアカウントが追い出されることがあるのです。
これをインポータンス優先型のノードといいます。デフォルトはこの設定です。
しかし先着順型というノードもあり、ここには追い出しはありません。
先に入った人が優先的に保護され、11人目が来てもその方はそもそもノードに委任ができないです。
インポータンスが低い方は先着順型を探した方がいいかもしれませんが、現状シンボルのノードは沢山あり、いっぱいになっているところなんてほぼ有りません。
好きなノード、応援したいノードなどをこちらのリストから選ぶのも楽しいので見てみて下さい。
委任先のノードが止まっていることがある
もう一つ注意点ですが、委任先のノードがなんらかの理由で止まってしまうことがあります。
そうなるとハーベストは永遠に来ません。
ですので2週間〜一ヶ月に一回くらい、ウォレットを開いてハーベストがちゃんと「有効」になっているのかを確認することをお勧めします。
もしくはTwitterなどでノード運営者と繋がっておくのもお勧めです。何かあった時に直接問い合わせできるので、安心できます。
ハーベストに便利なツールまとめ
こちらの記事に、ハーベストに便利な神ツール達をまとめてあります。全て無料で使えます。
税計算で必要になるツールもありますので、ぜひ一度目を通しておいて下さい。
シンボルノードの建て方
シンボルノードの建て方が書かれている記事をまとめました。
実際にノードを運営している方々の記事ですので、かなり参考になるかと思います。
ハーベストが全然来ない?豊かなハーベストライフを送る心得
待てど暮らせどハーベストが来なかったり、かと思ったら連続してきたりなど、確率というものはよく分からないようにできています。
ですが長期目線で見ればそれは収束していくものであり、自身のインポータンスだけに注目しておくのが一番です。
こちらキツツキ(@kitsutsukick)さんの記事です。
なぜ、ハーベストが連続発生したかと思うと、突然来なくなるのか? ― ハーベスト確率の真実
この記事を読めばハーベストがなかなか来なくても気にせず済むようになりますので、お時間あれば読んで見てください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
より詳しく知りたい方はトレストさんの記事を読むことをお勧めします。
私たちは何に熱狂し何に投資しているのか?NEM Symbol、人類に与えられた新しい選択肢と世界観
豊かなハーベストライフを、共に送りましょう。
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