技術に直接投資できることが暗号資産(仮想通貨)の魅力ですが、専門用語や複雑な仕組みが多くて理解に苦しむことが多々あります。

そこで、エンジニアでも開発者でもない僕が、NEM/Symbolのことを難しい言葉は使わずに、可能な限り簡単に説明してみます!
NEM/Symbolの全体像(NEMエコシステム全体)
とりあえず、チラリとこの図を見て下さい。簡単にいうとこれが今のNEM/Symbolの全体像(NEMエコシステム全体)になります。

順を追って、説明していきますね。
NEM(ネム)とは?
NEMとは「New Economy Movement(新しい経済圏)」の略です。ブランド名、のようなイメージで良いと思います。Apple、Sony、ナイキ、みたいな感じです。
2014年、技術者達によって発足します。

ロゴはこれ。かわいいですよね。

追記:ロゴが新しくなっているようです。

黒縁がなくなってちょっとスッキリしましたね。
最初のブロックチェーン「NEM」
NEMはその後、2015年に最初のブロックチェーン「NEM」を開発します。
※ブランド名とブロックチェーンの名前が同じで少しややこしいですが、一旦スルーしていきましょう。

NEMは、Bitcoin2.0世代、というカテゴリーに入っています。
Bitcoin2.0とは、「Bitcoinの技術(ブロックチェーンなど)を使って通貨だけではなく、役割や機能を持たすことを目的とした技術・プロジェクト」のことなのですが、NEMは「New Economy Movemant」の略称、つまり独自の新しい経済圏を作ることを目的としていたんですね。
通貨名はXEM(ゼム)。
NEMはセキュリティ、機能性と共に高く、最初のブロックを刻んでから今まで、一度も止まることなく動き続けています。
Symbolとは?
そしてそれから数年後の2021年3月、ついに、NEM開発陣は企業グレードの次世代ブロックチェーン「Symbol」のローンチに成功します。

通貨はXYM(ジム)。ロゴはこちら(色違い多数有り)。

Symbolは、企業のビジネスユースにも対応できる各種機能を実装した、次世代型ハイブリットチェーンなわけですが、詳しい説明はぜひこちらの記事をお読みになってください。
Symbolに投資したくなるはずです。
新チェーン「Symbol」の実力を分かりやすく表現すると…
この新チェーン「Symbol」と、今までの「NEM」、性能的にどれくらいの違いがあるのか、NEM Groupコア開発者のJaguar(@Jaguar0625)さんがTwitterで呟いていました。
左の図。NEMをブランドとしてお考えください。NIS1とSymbolはプロダクトです。例えば、NEMはソニー、NIS1 はPS2で、Symbol はPS5です。
— Jaguar0625 (@Jaguar0625) April 9, 2020
少しポイント。
ブランド名NEMとブロックチェーンのNEMが同じ名前でややこしいので、ブロックチェーンNEMをコアサーバ名「NIS1」と呼ぶことがあります。
NEM(ブランド)がソニーなら、NIS1(NEM)はPS2、SymbolはPS5…なるほど、まるで性能が違いますね笑
「ならもう最初のチェーン、NEMっていらないんじゃない?もうSymbolだけでいいんじゃない?」と、考えそうなところですが、開発者達いわく「NEMとSymbolは性質の違うチェーンの為、両方開発を続けていく」とのこと。
さらにこちらのツイートも見てください。NEM Groupコア開発者、Kristy(@OhGodAGirl)さんです。
And now, we can emulate PS2, PS3 and PS4 games on PS5… 😉
— Kristy-Leigh Minehan 🦇🔊 (@OhGodAGirl) June 25, 2021
「そして今、PS2、PS3、PS4のゲームは、PS5でも遊べるよ…😉」
…ん?つまり、NEMがSymbolの中で動く日が来るかもってこと?
2つのチェーンが相互に作用しあって、凄いことになっちゃうってこと!?
…まだ真相は分かりませんが、優秀な開発者たちがNEMエコシステム全体を成長させるため、今日も開発を続けているのです。
2021年7月、NEMのマーケティングなどを担当していた「NGL」の解体が決まり、NEMはより技術的な分野を追求する形態に変わりました。
こちらの記事で今後の指針、方向性をNEMコアディベロッパーの3人が教えてくれています。
Symbol2 Reflections of Space Pirates 〜スペースパイレーツの指針〜
記事内で、NEM(NIS1)がSymbolのサブチェーンとして組み込まれる予定と記載があります。
どんどん増えていく、Symbolのユースケース
ローンチして3ヶ月、Symbolのユースケースはどんどん増えています。
後ほど別で記事にしようと思っていますが、今思いつくだけでもこれだけあります。
NEMとWAVEによる、ケンタッキーウイスキーファンドのローンチ【記事翻訳】
AIとSymbolブロックチェーンを活用した土木・インフラ管理(英語)
携帯電話を使ったSIMスワップ詐欺やIDの盗難からの保護(英語)
Symbolを元に作られたdHealth Network(英語)
Symbol基盤のNFTプラットフォームNEMberArt(nemedia)
しかも、実はNEM Groupは日経産業広告社をマーケティングサポーターとして起用しています。
NEMは、日本でのマーケティングサポートに日経産業広告社をパートナーとして起用
とても素晴らしいのですが、NEM/Symbolの成長はここで止まることはありません。
NEM/Symbolをさらに開発するロードマップも公開されています。

数多のアルトコインの中で、これだけちゃんと開発を進め、それをコミュニティに報告し、説明し、成長を続けるプロジェクトが他にあるでしょうか?
いや、あるかもしれませんが…笑
NEM/Symbolはその中でも群を抜いて真面目に、着々と前に進んでいるのを肌で感じ取れます。
この記事を読んで、あなたがNEM/Symbolについて少しでもポジティブな気持ちを持ってくれたのなら、嬉しい限りです。
さらに詳しいことを知りたい場合はこちらの記事をおすすめします。

お読み頂きありがとうございます。
最後に、こちらの図を完成させるにあたってTwitterでご協力をいただいた皆さんへ、本当にありがとうございました!助かりました!

英語版もあります。

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