Symbol2 Reflections of Space Pirates 〜スペースパイレーツの指針〜

NEMコアDevの翻訳記事

NEMのコアディベロッパーのGimreさん、Hatchet(Kristy)さん、Jaguarさんの3人から”Reflections of Space Pirates”というドキュメントが届きました。もうお目にされた方も多いかと思いますが、ここに紹介させていただきます。

内容は、「SymbolとNIS1の未来」「シンジケートとシステム設計について」「スペースパイレーツコード」のパートでできております。そして、


 
「全てにおいて、Symbolのため、何よりも。」


  
という言葉で締められております。

まずは「SymbolとNIS1の未来」についてですが、ゼロ知識証明に基づいたロールアップ中心の相互接続によって決済レイヤー(メインチェーン)にサブチェーンがアンカリングされるようになるそうです。そして、そのサブチェーンとして最初に計画されているのが、NIS1だそうです。

次に、「シンジケートとシステム設計について」のパートですが、インフラシンジケート(ノードとその運営主)、プロトコルシンジケート(開発者とシステムアーキテクト)、ユーザーシンジケート(dAppsと個人ユーザー)の3つの自然に形成されたエコシステム内の当事者同士についての考察となっております。

最後に「スペースパイレーツコード」のパートですが、コアデブの3人からの提案、もしくは決意表明のように僕は受け取りました。スペースパイレーツとは、日本語でそのまま訳すのであれば、「宇宙海賊」です。序文においてまず、Symbolを船の錨にたとえ、拠り所とし、”錨は私たちをしっかりと留めてくれるものです。混乱した時、満たされない時、不安な時、人はいつでも立ち返り、自分がなぜここにいるのかを再び思い起こすことができます。”と述べられております。そして航海の進路を指し示す北極星、新しい地へ向かう船を導く「指針」として、このドキュメントを届けてくれたのだと思います。

そしてこのドキュメントと同時に、コアデブのJaguarさんがこのようなツイートをされていました。こちらの和訳も同時にお読みいただけると理解が深まるかと思います。

このツイートに日本語訳でリプを次のようにつけました。翻訳したテキストを書き出します

NEMは、2014年にビットコイントークのスレッドで始まりました。正式な組織はなく開発者とボランティアのコミュニティだけでのスタートでした。NEMの開発は分権化と有機組織の力の発露の代表的な例です。見知らぬ人同士が集い、共に価値のあるものを作り出しました。

基金や営利目的の会社もなく、そこにはビジョンと耐えまぬ努力があっただけです。そして成長するにつれ、もっと正式な組織が必要だと考えました。まず、非営利の財団を作りました。次に、営利目的の企業グループを作ってみました。

財団の問題点はよく知られており、ここで改めて説明する必要はないでしょう。そしてNGLは、Symbolのローンチに尽力しましたが、ローンチ後は別の問題が浮かび上がり、摩擦が生じています。

NGLは何よりもまず、パブリックチェーンを守るものであり、支持するものであることを目指していました。しかし実際には、プロトコルの構築とマーケティングという2つの任務を担っていました。しばしば後者が優先されたのは、利益を追求するためであり、これでは逆の作用をします。

技術に焦点を当てなかったため、背景にあるニーズはぼやけ、目的を明確にすることができませんでした。これまでに行われた多くの決定は、目先の利益を追求するための反動的なもので、より大きなビジョンの一部ではありませんでした。

私たちは仕事のやり方を変えて、透明性を受け入れる必要があります。私たちは障壁を取り払い、財務を公にする必要があります。

私たちは、組織メンバーとコミュニティメンバーの間に流動性があることを望んでいます。NEMの構造化された歴史は、組織メンバーと、コミュニティメンバーを誤って区別してきました。私たちは、分散化の精神に基づいて、それを一度壊したいと考えています。

本日ここに、http://Symbol.github.io/handbook/ ハンドブックの開設を発表します。このハンドブックは、GitLabのハンドブックにヒントを得たもので、私たちの技術や文化、価値観、そしてチームやコミュニティとして、どのように活動しているかを説明する、血の通ったハンドブックとなることを目指しています。

デザインに関する議論は、すべて公開のDiscordサーバーで行われます。私たちは、コミュニティがこれらの議論に参加し、Symbolの方向性に責任を持ってくれることを望んでいます。Symbolは、コミュニティが参加して共に成長することで初めて成功します。

NGLとその関連会社であるNTL、NSLは閉鎖する予定です。私たちがスタート地点にたどり着き、「Symbol」を立ち上げるためにご協力いただいたすべての方々に、心から感謝の意を表したいと思います。リーダーシップチームを含む全員の尽力は、多くの感謝に値します。

いずれは商業的な組織を作ることができるかもしれませんが、今はまだその時ではありません。私たちは基本に立ち返り、プロトコルに集中する必要があります。また、コミュニティを構築し、他の暗号化コミュニティとの交流、学ぶべきところは取り入れていく必要があります。商業組織は時期尚早と考えます

#Symbo#NIS1 の開発を継続するため、トラストと協力してテクノロジーに特化した非営利団体を設立する手続きを進めています。NGLの社員の多くは、この新組織に移る予定です。

新組織に移行しない方には感謝の意を表すとともに今後もエコシステムに参加していただけることを願っています。また、新たなアンバサダープログラムを用い、参加者を自分のノードに誘致したり、間もなく設立される「Quadratic Funding」プラットフォームを利用し助成金を申請していただけると幸いです

これは簡単なことではなく、期待通りの決断でも無いかもしれません。ですが、#NEM#Symbol の次の旅に向けて、皆様のご支援をいただければ幸いです。

<ご静聴ありがとうございました>

(Jaguarさんツイート日本語訳は以上です。一部翻訳が不明瞭だった箇所を7/13 12:18に修正加筆しました。)

NGLは閉鎖し、テクノロジーに特化した非営利団体を設立する予定だそうです。NGLの社員の多くは、この新組織に移行するそうです。

このツイートとともに、「スペースパイレーツの指針」を読んだ感想ですが、印象としてはよりコミュニティの関わりをより大切にするのかと思いました。それはアンバサダープログラムという、コミュニティがより主体的に関わっていく形として構想されているのだと思います。

NGLを閉鎖し、一度現体制を壊して作り直す。前向きなスクラップアンドビルドを繰り返し、発展していく。そういった印象を持ちました。

現段階では、「壮大な構想」と言った感じも正直感じます。ですが、明確なビジョンが無ければ、このようなドキュメントは出ないと思います。皆さんはどのように感じるでしょうか?

それでは以下に「スペースパイレーツの指針」全文を掲載します。SymbolとNIS1の将来についても語られていますのでご一読ください。

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序章

まず始めに、錨をしっかりとおろすことが重要です。目的や使命は、船長や潮汐によって変わることはありますが、錨は私たちをしっかりと留めてくれるものです。混乱した時、満たされない時、不安な時、人はいつでも立ち返り、自分がなぜここにいるのかを再び思い起こすことができます。

私たちの錨は、これまでも、そしてこれからも、Symbolです。これまでのプロジェクトと同様に(そしてそれに続くこれからの多くのプロジェクトも)、私たちはブロックチェーンは新しい経済を推進するために最も適した技術であると信じ、そしてその追及への私たちの貢献がSymbolです。プロトコルとしては、富の溜め込みよりもチェーンのユーザーへ優先的に報酬を与えることを目的としたコンセンサスアルゴリズムが特徴です。システムとしては、決定論的な仮想マシンのオペコードとは対照的に、システムレベルのプラグインを介し機能拡張を図る構造が特徴です。単純ではありますが、これら2つの特性は設計哲学、つまりユーザーファーストでサービス指向のアプローチを定義していることの表れです。ブロックチェーン技術の主役は人間であり、Symbolでやろうとしていること全てにおいてはこのことを強調する必要があります。

ここに記される文章は、ホワイトペーパーやライトペーパー、ビジネスドキュメント、マニフェストとなることを意図したものではありません。人間中心の技術は、ユーザーによって開発されるものであり、私たちはコミュニティとともにSymbolを定義し、デザインし、開発を行っていくつもりです。代わりとして、これを船の進路の指針として使える北極星と考えてください。錨は私たちを、しっかりと地に足をつけさせるでしょう。そして北極星は、新しい地へ向かう船を導く星座です。

~Gimre
~Hatchet
~Jaguar



SymbolとNIS1の未来

成功するプロトコルの核心は、ディスラプション「破壊」です。決済インフラのディスラプション「破壊」 (Bitcoin)、クラウドコンピューティングのディスラプション「破壊」 (Ethereum)、クラウドストレージのディスラプション「破壊」(Arweave)、そしてワイヤレスネットワークのディスラプション「破壊」(Helium)。その点においてSymbolは、ユーザーが価値をデジタルトークンとして定義し、交換することができる効率的なマーケットを提供することで、既存および新興経済圏共々ディスラプション「破壊」することを目指しています。

これらの市場は、目的に応じて構築された小さなチェーン(サブチェーン)で表されて、部分的にゼロ知識証明に基づいたロールアップ中心の相互接続によって決済レイヤー(メインチェーン)にアンカリングされます。各サブチェーンは、新しいブロックを紡ぎ出したノード(ブロックハーベスター)に報酬を与える独自のユーティリティトークン(モザイク)で表されます。これらのユーティリティートークンは、ステーク(ノードに流動性提供者としての機能を担わせる)、または(分散型アプリケーションや分散型取引所を通じて)モノやサービスと交換することができます。

流動性提供は、ノードが行える新しいタイプのサービスであり、あるモザイクから別のモザイク(トークンペア)への交換を受け入れます。ノードが流動性提供を担うことを選択した場合、XYMのほか少なくともひとつの他のサブチェーンのトークンをステークすることが求められます。効率的な流動性提供ノードは、多様なトークンペアバスケットを保ちます。そうすることで、ノードは追加料金を徴収するスワップリクエスト(新タイプトランザクション)をすることができます。

決済レイヤーでトランザクションをファイナライズさせるためには、メインチェーンのユーティリティートークン(XYM)が必要です。特定のサブチェーンのすべてのノードは、ロールアッププロセスに参加するためにXYMをステークする必要があります(したがって、ブロック報酬の分配を共有します)。ノードは特定の取引(有効性証明やステーブルコインなど)に特化することもできます。また、シンジケート(ネットワークの需要に応じてサブチェーンに割り当てられる、組織化されたノード群)に委任することもできます。

Symbolに登場する最初のサブチェーンとして計画されているのが、NIS1とそのネイティブトークンであるXEMです。NIS1には新たにロイヤリティタックスという新たな概念が導入されます。ロイヤリティとは、レヴィ機能を応用したもので、あるトークンの販売額の一定割合をアカウントに振り分けることができ、タックスは、送金に加えて追加料金を支払うものです。どちらの取引もXEM建てで、流動性提供ノードでXYM(または他のサブチェーンのトークン)と交換することができます。

クリエイターエコノミーの台頭により、ブロックチェーン技術は、単純な暗号化された識別子だけではなく、複雑な価値の取引にも利用されるようになってきました。特にNFTやデジタルコレクティブルは、多くのアーティストにファンへの直接還元モデルを提供しています。しかし、コンテンツがオンチェーンに保存されることはほとんどないため、データの永続性は多くのチェーンで問題となっています。イーサリアムで最も一般的に利用されている標準規格の「ERC-721」では、発行者が参照するデータ(オーディオ、画像、動画ファイルなど)をどこに保存するかについて制限を設けていません。permawebや分散型ストレージサービスの出現は、データ永続性の問題に対する適切な解決策を提供してきましたが、トークン自体から分離すると所有権の保証が弱くなり、複数のトークンが同じデータを要求したり、保存されたデータが許容範囲を超えて変更されたりするリスクが生じます。

このジレンマを解決するひとつの方法として、コンテンツを保存するための専用サブチェーン群が考えられます。ここでは、モザイクは特定のデータファイルを表します。購入希望者やdAppsは、販売時にコンテンツの真正性と来歴を証明する有効性証明の生成をすることができます。購入時には、有効性証明とトークンにより、実際のデータ自体の復号化ができます。より軽量なソリューションとしては、分散型ストレージプロバイダへのブリッジとなる専用のサブチェーンです。ノードは専用のストレージプロバイダとして機能し、そのサービスの対価として報酬を得ることができます。データの永続性は、複数のサービスに依存するのではなく、発行チェーン自体と結びついています。

Symbolの初期におけるハイブリッド設計では、アトミックスワップを介しパブリックチェーンとプライベートチェーンの相互に作用していましたが、サブチェーンの導入により、データの永続性とコンテンツ固有のネットワークの問題を、より洗練されたソリューションによる解決が可能になります。 パブリックブロックチェーンの潜在的可能性は、すべてのユーザーがルートユーザーとなる共有グローバル状態ですが、物理的にも技術的にも実現には限界があり、単一のパブリックチェーンでこれを達成することは困難です。 マーケットの需要と、それを調整する設計に基づいて、コンテンツを運用するように運営主に権限を与えることにより、ネットワークのスループットは、システムのひとつの部分に依存するのではなく、付加的になります。

Symbolの未来は、グローバルでスケーラビリティによって制約されない、カスタムメイドチェーン領域の中心となるハブとインターチェンジ・レイヤーを想定しています。サブチェーンは、それに向けた最初の一歩です。

シンジケートとシステム設計について

ビジネス理論によると、ディスラプション(破壊)とは、新しい市場や価値のネットワークを創造し、最終的には既存の市場をリードする企業、製品、業種間の連携に取って代わるイノベーションと定義されています。このようなイノベーションは、大きなチームや既存の企業ではなく、自己組織化された個人による小さなチームによって生み出される傾向があるとされています。ディスラプション(破壊)のプロセスは、従来のアプローチよりも時間がかかり、失敗のリスクも高くなります。ですが、成功すれば、いったん導入された技術は、他の技術よりも早く普及し、大きな影響を与える傾向があります。

中央集権的な構造は、分散型システムの開発とは相入れないということはよく知られています。ビットコインの成したことは、中央集権的な権威組織の失敗に直接対応したものであり、それ以来、権力の分散は現在までのすべてのブロックチェーンネットワークの設計目標であり続けています。


いずれにしても集中化は、専門化 の副産物として、あるいは規模の経済として、一定期間は自然に起こります。これは、プルーフ・オブ・ワーク(マイニングプールの寡占、ハッシュレートの集中、特殊なハードウェアによって)とプルーフ・オブ・ステーク(富の集中、バリデーターインフラの集中によって)の両方で証明されています。このように、ブロックチェーンが復調して良い方向に向かうかどうかは、エコシステム内の当事者が協力する方向にインセンティブを得られるかどうかによって大きく左右されます。これはゲーム理論の基本であり、システム設計を成功させるためには、この点を押さえることが鍵となります。

Symbolでは、syndicate 「シンジケート」というコンセプトでコラボレーションを実現しています。伝統的にシンジケートとは、共通のミッションを達成するために協力する個人、企業、または企業の自己組織化されたグループのことです。シンジケートは暗号通貨の新しい概念ではありません。イーサリアム財団やテゾス財団などの非営利団体は、非公式にシンジケートとして分類されますし、分散型自律組織(DAO)や非公式のワーキンググループ、または研究グループも同様にシンジケートに分類されます。DeFiのMEV(miner-extractable value)に焦点を当てた研究開発組織であるFlashbotsは、海賊組合の考えをベースにした非公式のシンジケートであるPirate hacker collectiveを倣っています。シンジケートは、暗号通貨の外部でも見られます。数十億ドル規模のエンターテインメント、ハードウェア企業であるValveは、中間管理職や正式なリーダーシップを持たない非階層的なデザイン(Flatland)に倣っています。

今日では、インフラシンジケート(ノードとその運営主)、プロトコルシンジケート(開発者とシステムアーキテクト)、ユーザーシンジケート(dAppsと個人ユーザー)の3つの自然に形成されたシンジケートを見ることができます。シンジケートは、個人の欲望よりも、チェーンの総合的な成功を優先させるというインセンティブを持っています。

  • ノードは、開発者やシステムアーキテクトがチェーン上で新しい機能を設計、開発、およびオンチェーンで展開して、dAppsが新しいユーザーを引き付けるという点で(ネットワーク手数料が発生するので)依存しています。
  • 開発者は、システムのアップグレードを通じて健全なネットワークコンセンサス維持に貢献するという点でノードに依存しており、またdAppsには、パブリックチェーンを収益化するための革新的な製品を構築し、システムに目を向けさせる点で依存しています。
  • dAppsは、顧客を惹きつける革新的な製品たるべく、それに新機能をもたらす開発者と、ネットワークを安定させるための重要な使命を果たし、インフラを提供するノードに依存しています。

その中心となるのが、シンジケートの代弁者であるアンバサダーです。アンバサダーは、そのコミュニケーション能力と人間関係におけるスキルによって選ばれます。アンバサダーは、混沌とした状況を調整し、代表的なコミュニティのアイデアをサポートします。アンバサダーは、翻訳者、ライター、教育者でもあり、あるプロトコルにおいては「エコシステムの代表」と、また別のプロトコルでは「ネットワーク・コーディネーター」と呼ばれています。Symbolでは、アンバサダーは選挙で選ばれ、委任ハーベスティングによって資金を調達することができます。もしコミュニティが、選ばれたアンバサダーが能力を発揮していないと感じたら、新しいアンバサダーに委任することができます。


委任ハーベスティングと並行して、システム全体に適用できる別の概念としては、Quadratic Fundingがあります。Buterin、Hitzing、WeylによってLiberal Radicalismで初めて提案されたQuadratic Fundingは、quadratic voting(重み付け投票)の概念を、公共財の資金調達に適用しようとする試みです。経済学では、公共財とは、非排除性かつ非競合性の財と定義されています。非排除性とは、個人の使用を排除できないことを意味し、非競合性とは、個人が使用しても他の人の使用可能性を低下させないことを意味してます。公共財の例としては、オープンソースのソフトウェア(ブロックチェーンプロトコル、インターネット、オペレーティングシステムなど)、無料の教育プログラム(ニュースレター、ポッドキャスト、技術文書など)、無料のサービス(公共のテレビやラジオなど)などです。


Symbolでは、Quadratic Fundingによって、プロジェクトの資金調達における重要な課題を解決することができます。それは、どのプロジェクトが最も多くの個人に恩恵をもたらすかを、どうやって判断するかということです。Symbolは、個人が次にどのプロジェクトに資金を提供すべきについて、「投票のために買う」ことを可能にし、公共財の資金調達に特化したマッチングシンジケートで寄付を重み付けさせることでこれを実現しています。投票権を追加するとリターンが減少するために、ベンチャーキャピタルや大口のクジラ、中央にいる権力者から、権力を分散させることができます。要約すると、個人の寄付の数の方が、個人による資金提供の総額よりも重要だということです。


シンジケートは強力な自己組織化の形態であり、ブロックチェーンを成功させた原則と同じ原則(破壊、分散、透明性)へのコミットメントを強化しながら、参加者が自分自身の成功よりも集団の成功を優先するようにインセンティブを付けることで、うまく働くと考えています。シンジケートは、重み付け投票的なQuadratic Fundingと組み合わせることで、共通のミッションに沿った貢献者や協力者からなる、活気に満ちた自己組織化されたコミュニティを強化すると、それがSymbolだと考えています。

参照
Buterin, Vitalik, Zoë Hitzig, and E. Glen Weyl. “Liberal Radicalism: A Flexible Design for Philanthropic Matching Funds.” Available at SSRN 3243656, 2018. https://www.gwern.net/docs/economics/2018-buterin.pdf.

Christensen, Clayton M., Michael E. Raynor, and Rory McDonald. “What Is Disruptive Innovation?” Harvard Business Review, December 2015. https://hbr.org/2015/12/what-is-disruptive-innovation.

github.com/flashbots. “Flashbots.” Software repository, 2021. https://github.com/flashbots/pm.

Ichiba Hotchkiss, Griffin, Andrei Maiboroda, and Paul Wackerow. “ETHEREUM VIRTUAL MACHINE (EVM).” Docs. ethereum-org-website/src/content/developers/docs/evm/index.md. Accessed July 7, 2021. https://ethereum.org/en/developers/docs/evm/.

Puranam, Phanish, and Dorthe Døjbak Håkonsson. “Valve’s Way.” Journal of Organization Design 4, no. 2 (June 2015): 2–4. https://www.researchgate.net/publication/282395703_Valve%27s_Way.

Shaw, Aaron, and Benjamin Mako Hill. “Laboratories of Oligarchy? How the Iron Law Extends to Peer Production.” Arxiv, 2014. https://arxiv.org/ftp/arxiv/papers/1407/1407.0323.pdf.

Srinivasan, Balaji S. “Yes, You May Need a Blockchain.” Blog post. Balaji S. Srinivasan, May 14, 2019. https://balajis.com/yes-you-may-need-a-blockchain/.

arweave.org. “Store Data, Permanently.” Home page, 2020. https://www.arweave.org/.

Vorick, David, Chris Schinnerl, Marcin Swieczkowski, PJ Brone, and Ivaylo Novakov. “Decentralized Internet for a Free Future.” Home page. Skynet, 2021. https://siasky.net/.

Wu, Lingfei, Wang Dashun, and James A. Evans. “Large Teams Develop and Small Teams Disrupt Science and Technology.” Nature 566 (2019): 378–82. https://par.nsf.gov/servlets/purl/10109889.

スペースパイレーツコード

一見無法地帯のようなシステムであっても、海賊達には共通の合意がありました。泥棒の間には名誉がありました。海賊達は無法者でありながらも、自分たちの間での争いを減らし、利益を最大化する方法を見つけ出しました。彼らは民主的な選挙を用い、航海前に憲章を作成して、略奪、労働、責任などを分担し、仕事における規則を定めました。また、禁止行為とその罰則、船とクルーの安全のためのルール、生産性の高いメンバーへの報奨金やボーナスなども定められていました。

出航前に、海賊たちはキャプテン及び需給品管理役の選出と同時に条文を書きました。キャプテンは上司ではなく、クルーの意向に沿って任務を遂行し、多数決や反乱があればいつでも交代させることができました。キャプテンは概して、誰が何を略奪するのか、当局からの逃亡方法や、攻撃への対処方法をクルーに指導する、大胆で断固としたリーダーであることが期待されていました。需給品管理役は、クルーの利益のため、秩序を保ち、クルー間の争いを解決し、各クルーに分配される食べ物や飲み物の量を決定しました。すべてのクルーは、これらの条項に同意し、リーダーを選出しました。契約内容や他のクルーに不満がある場合は、自分の意思で自由に離れることができました。

海賊は、彼らの利害関係について取り決めを執行したりする政府を持たないにもかかわらず、合法的な世界の人々と同じように調和を保つことができました。これは、集めた戦利品から富の分配まで、すべてのことに透明性があったこと、自分たちの利益よりも船の総合的な成功を優先したクルーのおかげであること、そして海賊船の成功は、平等と仲間意識へのコミットメントの積み重ねのおかげであることを示しています。Symbolに特化したシンジケートは、このような海賊文化からの影響を大まかに受けつつも、非階層的な企業構造によって定義されたフレームワークに従うべきだと考えています。

ここに、Symbolが次の航海に出る前に行う誓いである、我々の指針たるべくクルーとキャプテンとの間の合意事項を提案します。どのような条文であっても、コンセンサスが必要であり、重要なのはクルー(コミュニティメンバー)の承認でありますが、一般的なガイドラインを設定することは有用であると考えています。

  • 私たちは透明性に重きを置きます。透明性は信頼を築き、説明責任を果たし、エコシステムを前進させます。私たちは、コミュニティが私たちの仕事を完全に把握できるようにし、自らの失敗から自らが学ぶことができるように、わかりやすく運営します。私たちは、学んだこと、失敗したこと、思いついたアイデア、取り組んでいることなどの情報を、オープンに、広く、共有することを意識しています。戦略の決定、分析、製品や機能のテストなど、ほぼすべての文書が誰でも読めてコメントできるように公開されています。私たちは、私たちの価値観に合ったツール(Git、Discord)を使用し、エコシステムとともに機能できるようにします。
  • 私たちは経済的自由を信じています。私たちは、誰もがすぐに理解できるように、数式に基づいた報酬アプローチを採用しています。競争力のあるマーケットと同等の給与と、手厚い福利厚生パッケージを組み合わせています。私たちは、すべてのメンバーが、私たちが構築しているものに対して既得権を持つべきだと考えています。そのため、すべての報酬パッケージには、トークンの権利確定スケジュールが含まれています。
  • 私たちはチャンピオンシップチームです。私たちは家族ではなく、自分たちでプレイヤーを選びます。私たちはパフォーマンスと結果に対して高く期待しています。もし誰かが平均値に届かない場合、私たちは積極的にコーチングと能力開発を行います。激しく時に混沌としたワークカルチャーを持つ私たちは、定期的に自分の居心地の良い場所から追い出されます。そのため、個人としてもチームとしても成長することができます。私たちは、チームが船に居場所を確保し、それを維持することを期待しています。
  • 私たちはロックスターを求めます。私たちはすべてのポジションに優秀な人材を配置するために、特別な措置を講じています。私たちは「T字型」の人材を好んで採用しています。つまり、ジェネラリスト(幅広く価値のある事柄に長けている)であると同時に、エキスパート(狭い分野において最高の地位にある)でもあるのです。私たちが一緒に働くのは、自分よりも能力の高い人とであり、それ以下の人ではありません。才能こそが成功の最も重要な要因であると考え、チームの平均値を上げるためにクルー全員が責任を負うことを期待しています。成績が振るわない場合は、手厚い退職金が支給されます。
  • 私たちの見ているものははっきりとしていますSymbolの使命は、マーケットのディスラプション「破壊」です、機会の平等を実現することです。私たちはエンジニアリングありきのクルーです。もしあなたの専門がコードを書くことでなければ、システムの背後にある技術を理解するために、あなたのエネルギーをすべて注ぎ込まなければなりません。

全てにおいて、Symbolのため、何よりも。

  

“このハンドブックについてNEMコア開発者3名からお伝えしたいこと”

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